デスクワーク症候群は不幸ではない

パソコンを使って仕事をしている以上、「デスクワーク症候群」は不可避です。この症状から逃げることは、仕事から逃げることとも同義。融和して生きる道を考えましょう。この現代病は、決してあなたを「不幸」にはしません。

「デスクワーク症候群」は、パソコンを使って仕事をする現代人ならば、あきらめて引き受けなければならない症状です。「嫌だ!」「嫌だ!」と言っても、逃げることはできません。仕事を続ける限り、「デスクワーク症候群」はあなたを追いかけてくることになります。

新しい便利は、新しい不便を生む

パソコンは、あらためて言うまでもなく便利な道具です。世界中のあらゆる情報をより身近にして、仕事や伝達のスピードも速めました。もはや、世界からパソコンを失くすことはできないでしょう。つまり、「デスクワーク症候群」もまた、消えることはありません。

新しい便利は、新しい不便を生む、ということです。最近ではまた、スマートフォンが爆発的に流行し、集中力の低下、それに起因する事故など、新たな問題を生んでいます。

しかし一度世に出たものを廃止するのは簡単ではありません。私たち人間は、「便利さ」と同時に「不便さ」や諸弊害とも、うまく融和して生きていくしかないでしょう。

付き合い方さえ弁えれば

眼精疲労・腰痛・肩こりを、「相性の悪い他人」として考えてみましょう。確かに最初は衝突も繰り返すはず。しかし、「コミュニケーション」を繰り返すうちに、性格的に相容れないなりに、うまく付き合う術を身につけていけるはずです。この場合の「コミュニケーション」とは、ストレッチであったり、筋力トレーニングであったり、グッズを購入することであったり…そんな対策のいろいろを指します。

「デスクワーク症候群」は、付き合い方さえ知れば、決して引き受けられないものではありません。上手に飼いならせば、仕事や生活や恋愛を邪魔されることもないはずです。

有意義な人生のために

「腰が痛いから整形外科に行かなくちゃ」「目が痛いから眼科に診てもらおう」「頭痛もあるし内科も受診しておくか」…という具合に、あらゆる症状に過剰反応して病院を巡っていては、それだけで疲弊してしまいます。人生をより豊かなものとするためにも、体操などできちんとケアをしながら「デスクワーク症候群」と共に生きる道を探すべきです。

ヘレン・ケラーは、こんな言葉を残しています。「障害は不便ですが、不幸ではありません」。彼女の負ったハンディキャップと「デスクワーク症候群」を同列に並べるのは間違ったことかもしれませんが、この現代病もまた、不便ではあっても、不幸ではないはずです。