デスクワーク症候群でうつ病?

デスクワーク症候群、通称パソコン病は、長時間すわってパソコンをつかうことで起こります。肩こり、腰痛、頭痛などを引き起こすつらい症状です。しかし、これが精神的な不調、うつ病の原因ともなることは知られていません。どういったメカニズムでそうなるのでしょうか?

体の不調から始まる

始まりは体の不調です。同じ姿勢でいつづけることにより、筋肉が固まってしまいます。そうすると、血流がとどこおり、乳酸がたまりやすくなるのです。これがコリや痛みの原因となります。パソコンを使っているときに動いているのは指の手首のみ。同じ姿勢でいることにより縮まっている筋肉はより縮んでいき、伸ばされている筋肉も緊張がほぐれない。つまり全身の筋肉が緊張し続けているということなのです。

ちなみに、エコノミークラス症候群も同じです。この場合、デスクワークより自由が利かないため、血流が滞り、足の筋肉で血栓が作られて肺で詰まり、呼吸困難や失神を引き起こしたりするのです。重症な場合、死にいたります。

デスクワークの場合、そうなる前に体が我慢できなくなり席をたちます。しかし、慢性的なちのとどこおりは、筋肉のコリの原因になるだけではなく、自律神経にも影響を及ぼします。体が緊張状態になり、それが続くと交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。そうすると睡眠のリズムが崩れたり、不安感が増したりするのです。さらに、デスクワークは精神的なストレスを増加させるのです。人間の体は「動く」ように作られています。おなじ時間同じ体制でいることは身体的な負担をまねくのです。さらに、パソコンを使ったデスクワークは、画面からの刺激により、脳が常に興奮状態になってしまいます。とまり「ドーパミン」優位の脳になってしまうのです。これは、意欲を上げたり、仕事の効率を上げる作用があるのです。しかし一方で、精神を安定させるセロトニンなどの分泌が抑えられる傾向にあるのです。このセロトニンの不足がうつ病をまねくのです。

脳内物質が関係していた

よく、晴れた日は外を歩くといい、といわれています。これは、日光がセロトニンの分泌を促進してくれるからです。一度ドーパミン優位になってしまうと改善するのは難しいと言われています。これは不眠やイライラ、攻撃性を生み、その反動として気分のおちこみや意欲の低下が起るのです。ドーパミンが出続けることにより、脳がその刺激になれてしまい、「ドーパミン不足」と脳が勘違いしてしまうからです。ドーパミン不足でセロトニンも足りていない。こうなると通勤することすら辛くなり、自殺願望がでてきたりするのです。

特に、夜21時を過ぎてもパソコンを操作している人は要注意。デスクワーク症候群が重症になったり、不眠症になりさらにうつ傾向が強まってしまいます。睡眠はストレスを解消し脳内を整理してくれる大切な役割を持っています。成長ホルモンを分泌させ、細胞を修復したりするのです。この睡眠がうまくとれなくなると、一気に精神的な不調を招いてしまいます。不安神経症や自律神経失調症、慢性疲労症候群などたくさんあります。

こまめに気分転換を

まずは、こまめに気分転換をしましょう。最低1時間に10分は休息をとるのです。最初はぼーっとしたり、肩を少しもんだりするくらいで充分です。少し慣れてきたらストレッチを取り入れましょう。とにかく続けることが重要です。毎日の積み重ねが、デスクワーク症候群を軽くしてくれるでしょう。