精神的ストレスが腰痛の原因になる?

あなたはストレスなく過ごせていますか?この質問にイエス、と答えられる日本人は本当にごくわずかでしょう。それほどまで日本人は、ストレスとは切っても切れないほど深く結びついてしまっています。学生時代は成績や友人関係に悩み、社会に出てからは慣れない仕事に四苦八苦し、上司や同僚、部下との関係に悩み。本当にストレスは至るところに転がっています。

そんな日常生活のどこにでもあるストレスが、腰痛を引き起こすという話は聞いたことがあるでしょうか?最近話題になり始めている通説なのですが、一見するとあまり関係のないもののように感じますね。ストレスが溜まって頭痛がする、というのは経験したことがあるでしょうが腰痛となると難しいところです。

ストレスによって腰痛になるのはホント

ストレスで腰痛になる、というのはどうやら本当のよう。ただ厳密には腰痛が悪化したり痛みが長引いたり、といった腰痛持ちの人にとってうれしくない作用がある、ということなのだそうです。

人の体はストレスがかかると色々な不調を感じます。例えば緊張、というストレスがかかると心臓がドキドキしたり冷汗が出たり、といったことがありますね。精神的なストレスが体に症状としてあらわれる、わかりやすい例です。ほかにも強いストレスにさらされ続けると倦怠感や無気力、不眠や食欲不振といったいわゆるうつの症状が出ることもわかりやすい例でしょう。このように、ストレスによって人の体調は大きく左右されるため、腰痛にも同じことが言えるようです。

だからといって全く腰痛を感じていない人がストレスによって腰痛を発症する、といったことはありません。もともと腰痛を持っていたり、ぎっくり腰のような急性の腰痛を引き起こしたときにストレスにさらされると悪化したり治りにくくなる、といったことがあるんだそうです。そして厄介なことにこのストレスによる腰痛は、実際の腰の具合に関わらずに痛みを感じることがあるということ。ストレスによって脳が痛みの感受性を高めてしまうため、普段なら気にならない程度の痛みでも強い痛みとして感じてしまったり、全く痛くないのに痛いと感じてしまうこともあるそうです。苦手な同僚や上司と仕事をすると胃が痛い気がする、といった症状と同じようなものですね。

腰痛治療として、メンタルケアの活用も

このように腰痛に大きく影響を及ぼすメンタル面。そのため最近では、腰痛治療の一環としてメンタルケアを活用するクリニックも増えていているそうです。痛みだけに注目するのではなく、痛みを感じる背景や患者自身のメンタルをケアする治療が増えてきました。

例えば今までだと腰痛の場合、処方される薬といえば痛み止めが主でしたが精神的な影響が強いと判断された場合は抗うつ剤や抗不安薬などを処方する。さらにカウンセリングを行い、痛みに対してのどう向きあっていくのか、痛みを感じるのはどんな場面なのかなど自分自身を振り返っていくケアを行うクリニックもあるそうです。実際痛みを取り除くことはできませんが、カウンセリングによって痛みに対する患者の考え方がポジティブになり、より積極的に治療に取り組んでもらえることが期待できるのだとか。

またこうしたカウンセリングは腰痛だけにとどまりません。男性特有のEDの治療にも用いられることがあります。ED治療の場合、現在ではバイアグラのような勃起を補助する薬を用いる治療がメインですが、機能的な問題ではない精神的なものからくるEDだと対症療法になってしまいます。なのでカウンセリングで自分自身をトラウマを克服したり、気持ちを前向きにすることは男性の尊厳を取り戻すことにもつながるのです。

カウンセリングやメンタルケア、というとどうしても敷居が高いイメージを持つ人も多いでしょう。しかしストレス社会の現代人には必要不可欠な存在でもあります。毎日たくさんのストレスを感じていて、なんとなくいつも腰が痛い、やる気が出ないといった人はぜひメンタルケアに着目してみてはいかがでしょうか。1度や2度では効果は出ませんが、継続すればいい方向に気持ちを持っていくことができるかもしれません。