腰痛に痛み止めNGはウソ?ホント?

腰痛持ちである、ぎっくり腰など腰に不安があるという日本人は非常に多いです。日本人のもともとの短足胴長体型が原因とも言われていますが、デスクワークをメインとしている人の割合が多いことも原因なんだそう。

そんな様々な人が悩む腰痛。たくさんの人が悩んでいる分、対策法がグッズは山のようにありますが、これはいい、これがダメというのが意外とバラバラだったりしませんか?結局のところどの説が本当で嘘なのか、見分けがつきませんね。気になる腰痛のウソ、ホントを見てみましょう。

腰痛に痛み止めNGはウソ

まずもっともよく聞く機会の多い腰痛についての通説といえば腰痛で痛み止めを飲んではいけない、というもの。痛み止めはいわゆる対症療法で飲んでいる間だけ効く一時的なもの。そのため飲むのをやめたらまた痛みがぶり返すうえ悪化するため飲んではいけない、という説が割と定番化しているそうです。

では実際のところどうなのか。井尻整形外科院長の井尻慎一郎さんによると、ぎっくり腰のような急性で激しい痛みをともなう腰痛の場合、痛み止めを飲んだ方が治療がすすめやすくなるのだそう。そのため痛みが激しい場合は我慢せず、痛み止めを飲むことをすすめていました。また痛み止めには痛みだけでなく発熱、発赤、腫れをおさえる作用もあるため、早めに服用することで炎症を悪化させることなく早期にしずめる効果も期待できるそう。実際ぎっくり腰で受診すると痛み止めも処方してもらえますので、痛いときは我慢せず服用する方がよさそうです。

痛み止めを飲まないことで、慢性的な腰痛の引き金にも

ぎっくり腰のような急性の腰痛の場合は慢性的な腰痛に比べて痛みは激しいものの、回復は早い傾向にあります。そのため発症した最初の治療が肝心になるのですが、そのときに痛み止めを飲まずに我慢してしまうと慢性的な腰痛へ移行するきっかけになってしまうこともあるのだそう。

そもそも痛みというのは皮膚などにある痛みをつかさどる神経が刺激され、それが脳に伝わって痛みだと判断されることで実際に「痛い」と感じます。なので同じ強さで刺激しても痛みとしての感じ方は人それぞれ。脳の判断次第でそれ程痛くないと感じる人もいれば、とても痛いと感じる人もいるのです。ですがどちらにしよ、痛みは人にとって最大のストレスとなるため痛みが強ければ強いほど脳には「嫌なもの」として強く記憶されます。

そのためぎっくり腰のように急激に強い痛みを感じることは、人にとって非常に強いストレスとなり、痛みに対して過敏な人だとある種のトラウマのようになるそうです。さらにそのときに痛み止めをなかなか服用せず、痛みが持続してしまうとそのトラウマは余計に悪化します。そして完治してからも痛みを引き起こすきっかけとなった動作や環境に対して過敏になってしまい、恐怖などのマイナス感情から実際は痛くはないのに「痛い」と脳が感じてしまうこともあるんだそう。実際ぎっくり腰になるきっかけというのは、日常でよくする仕草が多いこともあり、脳の誤解によって慢性的な腰痛に繋がってしまうこともあるそうです。腰痛にはこうした精神的なものからくる慢性的なものもあるため、大半が原因不明だといわれています。

そのためぎっくり腰のように急激に強い痛みを感じた場合、その痛みをトラウマ化させないためにも医師の処方通りに痛み止めを服用することが大事。安易な素人判断で服用をやめたりすると、慢性的な腰痛の引き金になることもあるのです。また最初にぎっくり腰になったときにしっかりと受診して、完治させることも大事です。とくに腰に負担のかかりやすいデスクワークをしている人の場合は要注意。薬に頼りたくない、という気持ちはわかりますが頼るべきときは頼った方が長い目で見るといいはずです。